盆の十六日、鉱山が休みとなり、嘉吉と妻のおみちは、のんびりと一日を過ごそうとしていました。しかし、二人の静かな時間は、思わぬ来訪者によってかき乱されます。若き学生が、地図を片手に現れ、上流に水車があるかどうか尋ねてきたのです。嘉吉は学生の質問に冷たく応じますが、おみちは、学生のために手早く食事を用意します。学生と嘉吉は、食卓を囲みながら、それぞれの過去や夢について語り合い、二人の間には、奇妙な友情が芽生え始めます。しかし、学生の言葉が、おみちの心に、ある感情を呼び起こします。その感情は、二人の関係に、思わぬ波乱を巻き起こすことになるでしょう。