「青年の矜りと嗜み」は、戦時下の日本において、若者たちが抱くべき「矜り」と、それを支える「嗜み」について、深く考察した文章です。作者は、単なる自信や自尊心を超えた、真の矜りとは、自らの能力と価値を正しく認識し、大切な一点で誰にも負けぬ自信を胸に、どんな状況にも動じない覚悟を持つことだと説きます。そして、青年としての矜りは、若々しい力、成長期にある精神と肉体、そして未来への希望と勇気に満ちた姿によって実現されると主張します。さらに、日本国民としての矜りを確立するためには、日本人としての「嗜み」を完全に自分のものとし、それを実践していくことが重要だと説き、具体的な「嗜み」として、身嗜み、時と場所柄を弁えること、そして家庭生活における秩序と美しさ、社会生活における謙虚さ、そして「不覚をとらぬ」ための努力、そして「強情我慢」の精神などを挙げています。