魯山人は、自身の陶芸作品が、大雪に見舞われた展示会で静かに鑑賞されたことを喜びます。彼の作品は、現実世界に溶け込むことを拒否し、伝統に縛られることなく、独自の世界観を追求しています。伝統と対峙しつつも、伝統に飲み込まれることなく、独自の美を追求する魯山人の姿勢は、西洋建築やコーヒー茶碗といった現代的な美ではなく、床の間のある古典的な日本建築に見られる「超道美」に共鳴しています。その美は、海外でも高く評価され、フランス、イタリア、アメリカなど世界中で称賛されているのです。魯山人は、自分の作品が世界の人々に感動を与えていることに喜びを感じ、芸術の力こそ国境や人種を超えて人々を繋ぐ力だと確信します。個性的な生き様こそが、芸術の真髄であると、魯山人は力強く訴えているのです。