北海道の農場へと向かう汽車の中で、彼は老いた父の姿を窓から眺め、過去を思い返します。父は事業に邁進し、息子である彼には大きな期待を寄せているのですが、彼の心には、父の厳しい態度や農場の現状に対する複雑な思いが渦巻いています。到着後、父は監督や矢部という開墾業者と、農場の会計や土地の所有について話し合います。その場に同席した彼は、父が商売の駆け引きをする姿、そして小作人たちとの関係を通して、今まで知らなかった父の側面を目の当たりにします。激しい議論の末に、父は矢部との交渉を成功させますが、彼の心は複雑な思いで満たされます。その夜、父と息子は深い溝を感じながら、それぞれの思いを抱えたまま、静かな夜を過ごすのでした。