桑原隲蔵は、数々の偉人が輩出した中国の歴史の中から、孔子と諸葛亮の二人の人物を取り上げ、その生涯と功績、そして人格について深く掘り下げています。孔子の場合は、政治家として理想を追いながらも不遇な道を歩み、晩年には後世への道筋を準備した人生。諸葛亮は、劉備の遺志を継ぎ、蜀を立て直すために、政治、軍事、外交のあらゆる面で手腕を振るい、内政を安定させながら、常に魏への北伐を念頭に置いていた、まさに「鞠躬盡力、死而後已」を体現した人物です。著者は、二人の偉人を通して、中国の歴史を紐解き、同時に現代人への教訓ともなる普遍的な価値観を浮き彫りにしています。