「南路」は、ニューヨークから日本へと旅立つ主人公とその夫の姿を描いた作品です。物語は、ニューヨークの停車場から始まります。主人公は、一年以上住み慣れた街を後にし、故郷へと向かう複雑な心境を抱えています。彼女の心には、故郷の両親への心配、そして、出発間際に知った母の妊娠の知らせが重くのしかかっています。出発を前に、彼女は夫と共に、旅の計画や母の安否について話し合い、帰国の決意を固めます。汽車は、ニューヨークを離れ、南へ向かって走り出します。車窓から見える風景は、次第に変化し、主人公の心境も変化していきます。変化に富む風景と共に、主人公は旅の道中で様々な人々との出会い、そして別れを経験し、それぞれの生き様を感じ取っていきます。