リスボンの波止場で、語り手は「リンピイ」と呼ばれる跛足の男と出会う。リンピイは、妻のマルガリイダと共に、夜の埠頭で独特の商売を行っていた。それは、船員相手に、マルガリイダの家にいるフランス人女性テレサの身体を賭けた博奕をさせること、そして船員たちに日用品や「商品」を売ることだった。語り手は、リンピイの片腕として、夜の埠頭で日用品の販売を行うようになる。ある夜、リンピイと語り手は、不思議な船「ガルシア・モレノ号」に出会う。この船では、リンピイの商品がまったく売れず、船員たちの態度も奇妙だった。やがて、その謎が明らかになっていく……。