紫式部は病身となり、院は彼女の死後を案じていました。出家したいと願う夫人でしたが、院はそれを許しませんでした。夫人は自身の功徳のため、千部もの法華経の供養を二条の院で行うことを決意します。華麗な仏会が開かれ、多くの貴族や女官が参列しました。夫人は病床で、宴の賑わいを寂しく眺めていました。院は中宮を二条の院へ迎え、夫人は最期の時まで宮との時間を大切に過ごします。秋が深まると夫人の容態は悪化し、院は夫人の死期が近いことを悟ります。悲しみに暮れる院は、夫人の遺骸を尼の姿にして弔うことを決めます。しかし、大将は、すでに亡くなった夫人の髪を切ることは意味がないと反対します。夕霧は紫夫人の遺骸に別れを告げ、その美しさに心を奪われます。院は夫人の遺骸を納棺し、多くの者が参列した葬儀が行われます。院は夫人の死を深く悲しみ、出家を決意しますが、すぐに実行することはできませんでした。夕霧は院を慰め、大将は忌籠りの念仏を命じます。院は紫夫人の死を深く悲しみ、出家を望みますが、悲しみに打ちひしがれたため、なかなか決断できずにいました。大臣は院を慰める手紙を送ります。世間の人々も紫夫人の死を悲しみ、彼女の女房の中には尼になる者もいました。冷泉院の後宮も手紙を送って、院を慰めました。院は夫人のことを忘れられず、仏勤めに励みます。夫人の法事の準備は大将が仕切りました。院は四十九日の忌明けを迎え、中宮も紫夫人を慕い続けます。