冬の寒い夜、おばあさんと孫の三郎は、こたつの前で温まっていました。おばあさんは、大寒小寒の唄を口ずさみ、三郎は、その唄にまつわる不思議な小僧の話を聞かされます。小僧は、寒さで困っているため、山から家々へやってきて、火にあたらせてほしいと願うのだとか。しかし、小僧の声は誰にも聞こえず、願いは届かないのです。三郎は、おばあさんの話を聞きながら、寒空の下で一人ぼっちの小僧の姿を想像し、少し怖くなってしまいます。おばあさんは、そんな三郎を気遣い、温かいお餅を焼いてくれます。三郎は、おばあさんの優しさに包まれ、小僧のことは忘れてしまいます。