ある日、土の中から顔を出したいと、たくさんのタケノコたちがじっと待ちわびていました。しかし、母親のタケは「遠くへ行ってはいけないよ。ヤブの外に出ると馬の足に踏まれるから」と、子供たちを心配して、外へ出ないように言います。あるタケノコは、母親の言葉を聞かず、遠くへ向かいたい気持ちに駆り立てられ、どんどん土の中を深く潜り進んでいきます。なぜそんなに遠くへ行きたいのか、聞かれたタケノコは、美しい優しい声が聞こえると答えます。その声に導かれるように、タケノコはついにヤブの外へ出てしまいます。そこへ、横笛を持った人がやってきて、タケノコに声をかけます。タケノコは、横笛の音に惹かれてやってきたと答えます。その後、タケノコは大きく成長し、立派な横笛へと姿を変えていくのでした。