映画は技術的に進歩しているにも関わらず、女性は愛人や妻、母として、犠牲的な役割でしか描かれないことが多い。映画製作者は観客に恋愛の多様さを伝えようと努力しているが、場面は型にはまったロマンティックなものになりがちで、観客は不自然な道筋に導かれる。しかし、「夢みる唇」や「罪と罰」など、恋愛を直接的に描写せず、感情から画面に表現した映画は、効果的であった。一方、日本の映画では、女優は容姿や声などの特徴はあるものの、男性との関係においては、性格的なものを十分に発揮できていない。外国の女優も、肉体的特徴と一般的な女性像の枠を超えることはできていない。日本の女優は、感情表現を独自に研究し、西洋風を模倣するのではなく、日常生活の習慣から生まれた感情表現の制約を克服する必要がある。