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ランダムピックアップ ― 夢(吉江孤雁)
かつて見た夢が、今も鮮やかに蘇る。それは、頂上には木のない禿山を、幼い息子と娘と共に登る夢だった。娘は美しい花に目を奪われ、危険な崖っぷちまで近づき、花を摘んでくれとせがむ。夢見る私は、娘を支えながら花を摘もうとするが、足元が崩れ落ち、深い谷底へと落ちてしまう恐怖に襲われる。しかし、夢の中で、私はなぜかその花を手に入れ、娘は喜んでそれを手に登っていく。険しい山道を下り始めると、遠くには静寂な街並みが広がり、旅姿の人々が行き交う。しかし、妻の姿を見つけた時、彼女はなぜか動かず、私を拒絶する。夢の中で、私はなぜ彼女が妻だとわかったのか。それは謎であり、今も胸に深く残る寂しさとなっている。