両国の観世物小屋で蛇使いの姐さん、お絹は、舞台上で突然倒れてしまいます。原因は夏の暑さによるものでしたが、お絹はその後も体調がすぐれません。そんな中、お絹は、かつて愛人だった林之助が、近所の茶屋娘のお里と仲良くしているのではないかと疑い始めます。お絹の疑いは日に日に深まり、ついに彼女は林之助を呼び出し、真相を確かめようとします。しかし、林之助は事情を説明しようとしますが、お絹は彼の言葉を信じようとせず、さらに激しく責め立てます。お絹の狂気に近い執念と、林之助の言い訳できない苦悩が、両国の秋の夜空の下で交錯していくのです。