戦前から落ちぶれた元子爵の息子・日野は、斜陽族を気取りながら、店の主人・阿久津にタダ飯を食わせてもらっていた。ある日、日野はヒロポン中毒の女学生・八千代を連れて店へ来るようになる。八千代は阿久津にぞっこんになり、阿久津もまた八千代に同情し、二人の奇妙な友情が芽生える。しかし、阿久津には美しい女中・小夜子への秘めた想いが。一方、日野は法本という金持ちの青年と親しくなり、彼のファシズム思想に傾倒していく。やがて、日野は法本とセラダという謎めいた男を店に連れてくる。セラダは小夜子に一目惚れし、その日から彼女の影を離れない。