妻の乳癌の手術後、放射線治療のため、妻は病院に入院する。夫は妻の病状に心を痛めながらも、自分自身の健康にも気を配り、日々病院に通い、妻を励ます。しかし、妻の病気、そして自身の過去の病気を経て、夫は周りの人々の身体の一部分、特に「一対」のものに異常な恐怖心を抱くようになる。周りの人々や病院の風景が、夫の不安を掻き立てる。そんな中、妻はアメリカからの特殊な注射薬の効果もあり、少しずつ回復していく。しかし、病院で出会う人々の様々な病状や、亡くなった妻との再会を思わせる光景に、夫は絶望と希望の狭間で揺れ動く。やがて桜の花が咲き乱れる春が訪れるが、夫の心は、妻の病気と自身の運命への不安で満たされる。それでも、夫は妻を励まし、彼女の回復を信じて、日々を過ごす。