春の訪れとともに、山奥の小屋で働く滝と、タイピストとして手伝いに来たNは、近くの野原へ花摘みに出かけます。夜は、山の神様の祭りの野宴が開かれ、小屋の男たちは皆、その宴に参加することになっていました。滝は、宴に出かけられないNのために、二人だけの食卓を準備しようとしますが、宴の余興で、ピストルを使って擬音を出す役を引き受けたことを思い出し、急に不安に駆られます。Nは、滝の奇妙な行動に微笑みながら、彼を励まそうとしますが、二人の間には、言葉にできない感情が生まれ、静かな夜空に、静かに燃え上がる篝火の光が、二人の心を照らします。