ある晩、鉄道線路の横を歩いている少年恭一は、不思議な光景を目にする。月夜の空の下、電信柱が軍隊のように整列し、行進を始めたのだ。彼らは軍歌を歌いながら、肩をそびやかしたり、横目で恭一を見たりする。そして、電信柱の軍隊を率いる電気総長と名乗る奇妙な老人が現れ、恭一に語りかける。電気総長は、電信柱がどのようにして世界をつないでいるのか、そして自分がどのようにして電気を支配しているのかを、熱く語る。やがて、汽車が近づいてきたため、電気総長は電信柱たちに進軍を止めさせ、恭一もその場に立ち尽くす。汽車が通り過ぎると、電信柱たちは再びうなり始め、月夜の空は再び静寂に包まれる。