幕末、志士たちの活躍の裏には、彼らを支える経済力がありました。本書は、思想家であり政治家でもあった梅田雲浜が、貧儒から一躍富裕層へと転身し、各地の新興産業や商業を結びつける一大組織を構築した様子を描きます。雲浜の活動は、単なる思想や政治運動にとどまらず、当時の社会経済構造そのものを変革しようとするものでした。雲浜の死後も、彼の遺志を引き継いだ志士たちは、各地で産業界と連携し、幕末の動乱をさらに加速させていきます。志士たちの政治活動と経済活動が複雑に絡み合い、激動の時代を生き抜く人々の姿を、鮮やかに浮かび上がらせる一冊です。