本書は、経済学史において重要な業績を残したレオン・ワルラスの「純粋経済学要論」を、手塚寿郎が日本語訳したものです。ワルラスは、経済現象の相互依存関係を数学を用いて解き明かしたことで知られています。従来の経済学では、経済現象は独立したものであり、原因と結果の関係で説明されていましたが、ワルラスは経済現象が互いに影響し合い、同時に決定されることを明らかにしました。特に、市場における価格決定の仕組みを数学的に解き明かし、数学を経済学の研究に用いることの重要性を示したことが、彼の大きな功績です。本書では、ワルラスが提唱した「一般均衡理論」を詳しく解説しており、現代の経済学の基礎を築いたワルラスの思想に触れることができます。