吉村弥十郎は、北島との縁談が決まった矢先に、謎の女「ゆき」から娘の病気の治療のため、娘に会ってほしいという手紙を受け取る。何度か手紙が届くうちに、弥十郎は「ゆき」の言葉に惹かれ、茶屋へ向かう。そこで出会った美しい娘「千夜」に心を奪われるが、二人の関係は周囲に知られてはならない秘密に包まれていた。その後、千夜との逢瀬を重ねるうちに、弥十郎は彼女に深く惹かれ、結婚を決意する。しかし、千夜は突如姿を消し、弥十郎は彼女を探し求める。やがて、藩主の側室に生まれた世子の母親が、千夜ではないかと疑い始める。真相を探るため、弥十郎は行動を起こすが、父の言葉によって、思いは断ち切られる。