雨の降る夕暮れ時、支那の官人が従者を連れて、知人の法要に向かう途中、奇妙な油売りに遭遇します。油売りの青牛に乗った姿は、唐土の豆腐屋かと早合点してしまうほど異様で、官人の従者は怒って油売りに突進します。しかし、油売りの首が落ちても胴体は牛に乗って走り去り、官人は首のない胴体と牛を追いかけます。辿り着いたのは、斎藤道三の子孫と言われる豪邸。邸宅の庭にある古槐の根元を掘ると、巨大な蝦蟇が現れ、その蝦蟇こそ首のない油売りの姿、そして巨大な茸が油売りの姿だったことがわかります。蝦蟆が「とう、とう、とう/\」と鳴くと、茸の軸が動き、釣瓶の箍が嚔をして霧が発生。霧は雨となり、官人はその場を急いで立ち去ります。邸宅の三太夫は、この油売りの悪戯話を語り、井戸から引き揚げた帽子が雨で濡れた茸の姿になったと説明します。