中里介山は、数え年50歳になったことを機に、自分の死後について書き残すことを決意します。著作の扱い方、蔵書の処分、遺品や財産の分配方法、そして自身の葬儀について、詳細な希望を表明していきます。また、演劇との関わりについて、自身が書いた「高野の義人」が本郷座で上演された際のエピソードや、新派の隆盛と衰退、沢田正二郎との複雑な関係などを赤裸々に語ります。さらに、トルストイ、ビクトル・ユーゴー、ブース大将、エディソンなど、自身の生きた時代に影響を与えた偉人たちについても、自身の視点で振り返り、興味深いエピソードを披露していきます。