大震災から三年後、誰でも入学できる涅槃大学校の印度哲学科に、栗栖按吉という男が入学してくる。彼は、常に物事を深く考えているように見えるが、実際は深い考えなどない。周りの人々は、彼の考え深い顔つきを警戒し、彼を「主義者づら」とみなす。しかし、彼はゴリラや獅子のように、ただ危険なだけの人物だった。彼は、その後奇妙な言語学者である鞍馬先生と出会い、チベット語を学ぶことになる。鞍馬先生は、チベット語に熱心な栗栖按吉に、様々な本や資料を提供するのだが、実はそれらすべてが先生自身の放屁によって汚染されているという衝撃の事実が明らかになる。栗栖按吉は、チベット語と共に、先生から奇妙な「厭世」の思想を学び、次第に奇妙な世界に引き込まれていく。