昭和五十二年、かつてない猛暑に見舞われた日本。信州や上越の山国でさえ、夜は寝苦しいほどだったという。東京では、地上に出られないほど暑く、人々は地下街に避難していた。そんな中、アルプスの万年雪がとけ出したことで、巨大な金属球が発見される。球には「取扱注意。扉Aを開け」という文字が焼き付けられており、中には三十年前の冷凍人間が眠っているという衝撃的な事実が明らかになる。冷凍された少年を現代に蘇らせるため、金属球は東京へ運ばれる。そして、三十年後の東京の姿を見た少年は、大きく変わってしまった街に驚きを隠せない。地上はかつての面影を消し、人々は地下都市で暮らしているのだ。だが、少年は、その地下都市で、予想外の再会を果たす。三十年という時を超え、母親との再会、そして驚くべき技術革新の数々に、少年は感動を覚える。