年老いた両親と二人の娘という寂しい暮らしをしていた「私」は、十二歳の頃、初めて鶏を飼うことになりました。純白の美しい雌鶏と、鮮やかな羽根を持つ雄鶏は、毎日「私」を笑顔にしてくれました。やがて雌鶏は卵を産み始め、家族は喜びに満ち溢れていました。しかし、茶色い雌鶏がやってきてからは、白い雌鶏はつつかれ、いじめに遭うようになりました。そして、ある日、思わぬ出来事が起こり、白い雌鶏は、雄鶏と二人きりになるのです。しかし、その平和な日々も長くは続かず、再び悲しい別れが訪れます。白い雌鶏は、雄鶏を探しに出かけてしまったのでしょうか?それとも… 「私」は、今もなお、白い雌鶏の行方を気にかけています。