ある晩、産婆である母親が不在の夜、妹のより江は兄の健ちゃんと二人きり。雨風が吹き荒れる中、淋しさを感じたより江は、店の隅にいた蛙を見つける。兄は蛙を箱に入れ、より江の枕元に置いてやる。翌朝、雨は上がり、健ちゃんは学校へ。より江は蛙がいなくなったと騒いでいると、昨夜、薬を買いに来た男がバナナの籠を持って現れる。男は林野局の役人で、山から降りる途中で道に迷い、雨で冷え込んで体調を崩していたという。男は、お土産にと傘とバナナを置いて立ち去る。より江は、男が去った後、庭で遊びながら雨蛙を水のある場所に放そうとするが、蛙は疲れているのか、道端にじっと佇んでいた。より江は蛙に水をかけてやり、蛙は驚いて飛び跳ね、藪の方へ消えていった。