ソ連のドンバス炭坑区を訪れた宮本百合子は、そこで労働者のための「労働宮」を見学します。革命以前はフランスのブルジョワが支配していた炭坑ですが、今はソ連の労働者たちが社会主義建設に励んでいます。そこには、労働者の安全を重視する設備や、労働者が利用できる様々な施設が整えられています。労働宮には、映画や芝居の上演が行われる大舞台、労働者向けの図書室、音楽サークル、新聞編集室、専門学校、理髪室、喫茶部、体育室、医務室、法律相談所、母と子の室などがあり、労働者たちはそれぞれの場所で休息や娯楽、学び、そして社会活動を楽しんでいます。夜は、労働宮へ向かう労働者たちの姿が、夜空に煌煌と輝いていました。