アイヌ語の研究において、世界的な権威として知られるジョン・バチラー博士は、アイヌ語で説教を行い、アイヌの人々を感心させたという逸話が語り継がれています。しかし、バチラー博士がアイヌ語で翻訳した聖書は、現代のアイヌの人々にとっても理解が難しいとされ、学問的な価値は高くとも、実用的な面では疑問が残るものとして扱われています。バチラー博士のアイヌ語文法書と辞書も、同じく世界的に権威あるものとされていますが、実際に使ってみると、その実用性は低いようです。一方、アイヌ語の地名研究においては、バチラー博士の辞書が広く用いられていますが、誤解に基づく解釈も多く見られるのが現状です。アイヌ語の研究は、まだ始まったばかりであり、今後のさらなる発展が期待されています。