大学教授の片上先生の「文学とは何ぞや」という、学生たちを震え上がらせるほどの難問。卒業試験で出題されたその問いは、学生たちを文字通り絶望の淵に突き落とします。主人公は、試験中に何も書けず、ただ窓の外をぼんやり眺めるしかありませんでした。それから十数年、主人公は「文学とは何ぞや」という問いに答えを見つけ出せずにいます。過去の不勉強を悔やみながらも、その問いへの答えを求め、創作に励む日々を送る主人公。やがて、彼は「笑ひの文学」を創作したいという切なる願いを抱くようになります。しかし、笑うことすら忘れてしまった彼の心は、答えのない問いと人生の不条理に苦しみ続けるのです。