清朝には多くの蔵書家が存在し、その中でも黄丕烈は、宋版の本を多く所有していたことから「百宋一廛」と称され、第一の蔵書家として名を馳せていました。黄丕烈は、古版を収集するだけでなく、それを元に通行本を校勘することにも熱心に取り組んでおり、その精巧な「士禮居叢書」は、今日でも高い価値を持つと言われています。彼は、蔵書の喜びを分かち合うため「祭書」という儀式を行い、友人の学者にその様子を描かせたり、詩を作らせたりしていました。黄丕烈は、晩年には経済的に困窮し、貴重な蔵書を売却せざるを得ない状況に追い込まれますが、それでもなお、古書の収集を続け、ついには自ら本屋を開店するほどでした。