あらすじ
中原中也の「(酒)」は、酒、梅、蜘蛛といった一見すると無関係な言葉が、不思議なリズムと音調で並べられた作品です。短い言葉の中に、読者の想像力を掻き立てる深みと、切なさを感じさせる独特の雰囲気が漂います。詩行と詩行の間には、作者の心の動きを思わせる空白が生まれ、読者はそこに言葉を補い、作者の心情を想像せずにはいられません。


原因が分りません
蜘蛛は五月雨に逃げ場を失ひました

キセルを折れ
キセルを折れ
犬が骨を……
ヘン、如何です?

底本:「新編中原中也全集 第二巻 詩」角川書店
   2001(平成13)年4月30日初版発行
※底本のテキストは、著者自筆稿によります。
※()付きの表題は、作品の冒頭をとって、底本編集時に与えられたものです。
※()内の編者によるルビは省略しました。
入力:村松洋一
校正:きゅうり
2020年3月28日作成
青空文庫作成ファイル:
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