あらすじ
都会の喧騒の中、汽車の音が聞こえます。それはまるで、蓮華の上を渡っているかのように、遠くから聞こえてくるのです。内的な刺激によって生まれた詩は、感情に流されるサンチマンタルなものであると、作者は自嘲気味に語ります。詩は、現実と虚構、理性と感情の狭間で揺れ動く、複雑な心の内面を映し出す鏡のようなものです。
汽車が聞える
蓮華の上を渡つてだらうか

内的な刺戟で筆を取るダダイストは
勿論サンチマンタルですよ。

底本:「新編中原中也全集 第二巻 詩」角川書店
   2001(平成13)年4月30日初版発行
※底本のテキストは、著者自筆稿によります。
※()付きの表題は、作品の冒頭をとって、底本編集時に与えられたものです。
※()内の編者によるルビは省略しました。
入力:村松洋一
校正:きゅうり
2020年2月21日作成
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