あらすじ
「過程に興味が存するばかりです」は、中原中也の詩集「新編中原中也全集 第二巻 詩※」に収録されている詩作品です。詩の中で、作者は生活の中の恋と原稿紙の中の芸術、有限の中の無限といった対比を鮮やかに描き出し、読者に深い思索を促します。集積よりも流動を、魂は集積ではないと歌うその言葉は、作者の独特な感性と深い内面を覗かせる、印象的な作品となっています。
過程に興味が存するばかりです
それで不可ないと言ひますか
生活の中の恋が
原稿紙の中の芸術です

有限の中の無限は
最も有限なそれでした

君の頭髪を一本一本数へて
それから人にお告げなさい

テーマが先に立つといふ逆論は
アルファベットの芸術です

集積よりも流動が
魂は集積ではありません

底本:「新編中原中也全集 第二巻 詩」角川書店
   2001(平成13)年4月30日初版発行
※底本のテキストは、著者自筆稿によります。
※()付きの表題は、作品の冒頭をとって、底本編集時に与えられたものです。
※()内の編者によるルビは省略しました。
入力:村松洋一
校正:きゅうり
2019年5月28日作成
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