あらすじ
都会の風景を背景に、怒りに満ちた詩人の叫びが響き渡ります。日常の風景は、詩人の鋭い眼差しによって、凡庸で退屈なものへと歪められ、その怒りは、春の日にさえ、冷酷なまでに突き刺さります。読者は、詩人が何を怒っているのか、その怒りの矛先はどこに向けられているのか、その謎に迫るように、詩の世界へと引き込まれていくでしょう。
田の中にテニスコートがありますかい?
春風です
よろこびやがれ凡俗!
名詞の換言で日が暮れよう

アスファルトの上は凡人がゆく
顔 顔 顔
石版刷のポスターに
木履の音は這ひ込まう

底本:「新編中原中也全集 第二巻 詩」角川書店
   2001(平成13)年4月30日初版発行
※底本のテキストは、著者自筆稿によります。
入力:村松洋一
校正:館野浩美
2018年4月25日作成
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