あらすじ
戦後、混乱と焦燥感に満ちた時代を生きる男は、街をさまよい歩くうちに、さまざまな風景や人々、そして日々の出来事に触れ、心の奥底に潜む感情と向き合います。日常の些細な出来事や光景は、彼にとって深い意味を持ち、言葉にならない感情を呼び起こします。男は、自身の内面と現実世界の間を彷徨い、失われた過去と向き合いながら、新たな道を探し求めていくのです。
夕刊売
来てみれば此処も人の世
散水車があるから
汽車の煙が麦食べた
実用を忘れて
歯ブラッシを買つてみた
青い紙ばかり欲しくて
それなのに唯物史観だつた

砂袋
スソがマクレます
パラソルを倒に持つものがありますか
浮袋が湿りました

底本:「新編中原中也全集 第二巻 詩」角川書店
   2001(平成13)年4月30日初版発行
※底本のテキストは、著者自筆稿によります。
※()内の編者によるルビは省略しました。
入力:村松洋一
校正:hitsuji
2020年10月28日作成
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