あらすじ
倦怠感に支配された「私」は、あらゆるものに無関心となり、世界が色あせて見えるような感覚に陥っています。しかし、そんな「私」の目の前に、夏の日の海が突然現れ、静止していた心が再び動き出すのです。それは、努力によるものではなく、自然と湧き上がってきた意志のように感じられます。
タタミの目
時計の音
一切が地に落ちた
だが圧力はありません

舌がアレました
ヘソを凝視めます
一切がニガミを帯びました
だが反作用はありません

此の時
夏の日の海が現はれる!
思想と体が一緒に前進する
努力した意志ではないからです

底本:「新編中原中也全集 第二巻 詩」角川書店
   2001(平成13)年4月30日初版発行
※底本のテキストは、著者自筆稿によります。
※()内の編者によるルビは省略しました。
入力:村松洋一
校正:きゅうり
2020年10月28日作成
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