あらすじ
静かな夜空に、屋根の風見がかすかに音を立てています。心は落ち着かず、別れた夜からずっと、夜明けが待ち遠しい気持ちでいっぱいです。空には、薄明かりが少しずつ広がり始め、心はせつなく揺れ動いています。
ほのぼのときしむは
屋根の風見かざみか、矢ぐるま、
まんじりともせぬわがこころ、
わかれた夜から、夜もすがら、
まだ、あかつきの空かけて、
きりやきり、きりやほろろ。

底本:「白秋全集 3」岩波書店
   1985(昭和60)年5月7日発行
底本の親本:「白秋全集 第二巻 詩集第二」アルス
   1929(昭和4)年12月10日
※本作品は底本の親本の「雪と花火」の「銀座の雨」に収められています。
入力:岡村和彦
校正:フクポー
2017年1月12日作成
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