あらすじ
北国の厳しい冬、大地は凍てつき、白銀の世界が広がっています。そこに暮らす人々は、厳しい自然と対峙し、懸命に生きています。しかし、彼らの心には、冬が終わり春が来るという希望が灯っています。今野大力の「残冬」は、そんな北国の人々の静かで力強い生き様を描いた詩です。厳しい自然の中で、たくましく生きる人々の姿は、読者に深い感動を与えてくれるでしょう。
空はにごれる白亜の色
北国の――悩ましき擾乱(じょうらん)
大地ははっちを閉じている
 ………
地平の彼方――友等処女等
同じくなやめ同胞(きょうだい)達
 ………
北極の襲い来れる、白鵞(はくが)の万毛
風をよび、吹きなす、ひょうひょうの声
木をゆるぎ、屋根をはぐ
 ………
狂暴の形態
天魔の降臨
了

底本:「今野大力作品集」新日本出版社
   1995(平成7)年6月30日初版
初出:「旭川新聞」
   1924(大正13)年5月12日
入力:坂本真一
校正:雪森
2015年1月16日作成
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