あらすじ
魂の猛炎が燃え盛る、壮大な物語です。白馬が天を駆ける碧瑠璃の空の下、赤きロマンチックな落日を偲ばせる舞楽が奏でられます。宇宙の人々や分子を談ずる詩人たちをよそに、彼らは船を航し炬火を翳し、はるか彼方へと旅立つのです。
魂と魂と放浪の数日の後
あるところを得たるは
げによろこぶべき現象ぞよ

白馬天をゆく
碧瑠璃の空に
われらが魂の猛炎は
赤きロマンチックの落日を偲ばしめ
舞楽を奏するなり

聞かずや 宇宙の人々達
分子を談ずる詩人達
広大無辺の渚なき海
われらは船を航し炬火を翳し
はるかに行く……。
一九二四・七・一一作
了

底本:「今野大力作品集」新日本出版社
   1995(平成7)年6月30日初版
初出:「旭川新聞」
   1924(大正13)年8月19日
入力:坂本真一
校正:雪森
2015年5月24日作成
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