あらすじ
美しく輝く真珠を溶かして作ったお酒を、心ゆくまで味わい尽くしたい。お酒を注ぐ器よ、さあ、注いでくれ。歌い、飲み、酔いしれよう。この素晴らしい宴を、存分に楽しもう。 阿古屋の珠を
溶きたる酒は
のこさで酌まむ。
ほせよさかづき
ほせよ、ほせよ、觴。
のめや、うたへや、
うたへや、のめや。
あゝ、おもしろ
あゝ、おもしろの
さかほがひ。
薫はたかき
さゆりの花は
かざしにさゝむ。
たをれ、かざしに、
たをれ、たをれ、
頭に
のめやうたへや、
うたへや、のめや。
あゝ、おもしろ、
あゝおもしろの
さかほがひ。
色さへ香さへ
妙なるひとを
あかずもこよひ
みるが樂しさ、
みるが、みるが樂しさ。
のめや、うたへや、
うたへや、のめや。
あゝおもしろ。
あゝおもしろの
さかほがひ。了
底本:「上田敏詩集」玄文社詩歌部
1923(大正12)年1月10日発行
入力:川山隆
校正:岡村和彦
2013年1月22日作成
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