遠州の書は定家に類した書風で有名だが、隷書は独得のものである。漢隷にも明隷にも拠る所なく、純粋の幽風を成していて、石川丈山と共に一家を成しているのがうれしい。殊に、茶碗その他、箱書付に見る隷書は、すばらしい能書として尊敬するに足る。
(昭和二十七年)
底本:「魯山人書論」中公文庫、中央公論新社
1996(平成8)年9月18日初版発行
2007(平成19)年9月25日3刷発行
底本の親本:「魯山人書論」五月書房
1980(昭和55)年5月
入力:門田裕志
校正:木下聡
2020年6月27日作成
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