あらすじ
円錐形の頂上に、孤独な「僕」は佇んでいます。広大な世界を見下ろし、その美しさに心を奪われている一方で、寂しさも募らせています。自分を見つめ、白い足の裏に、神様からの「おもしろい密画」を願う「僕」の切実な願いが、静かに響き渡ります。
円錐形のさきで僕ひとり。
街や河があつて人があるいてゐる
海があつて島や船がうごいてゐる
陸や山や不毛の地をもつてゐる 円錐形の美しい側面。
雲や雨や飛行機や魚のある 美しい空間。
ぼくのましろな蹠を見上げてごらんよ
円錐形の尖でさみしい僕。
神さま このましろな蹠に おもしろい密画をかいてやつて下さいませ。

底本:「沖縄文学全集 第1巻 詩」国書刊行会
   1991(平成3)年6月6日第1刷
入力:坂本真一
校正:良本典代
2017年10月25日作成
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