あらすじ
噴火する火山の頂上で、生命力あふれる自然と対峙する「僕」の姿が描かれます。断崖絶壁、白昼の怒涛の噴煙、そして飛び交う燕の群れ。厳しい環境の中で、力強く生きる生命の姿が、詩人の心を揺さぶります。壮大な自然の力と対峙し、その中で「僕」は、何を感じ、何を思うのでしょうか。
植物はとほくけぶる外輪山の緑のいろ。
ここはたゞ白昼
玉座の怒る噴煙である。
生ものとては火口に飛び交ふ燕のむれだ
断崖の影にかくれて
燕窩にならぶ幼い卵だ飛翔の夢だ
お、晴れるぞ霧が。
海をしたがへ
雲をとばし
てつぺんに僕を飾つてひらく山岳!

※(蛇の目、1-3-27)伊豆大島三原山にて

底本:「沖縄文学全集 第1巻 詩」国書刊行会
   1991(平成3)年6月6日第1刷
入力:坂本真一
校正:良本典代
2017年6月25日作成
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