あらすじ
夜の都の空を蛍光が駆け巡ります。それはまるで虹のように、美しくも儚く、瞬く間に散っていきます。そして、風は容赦なく、人々の身体を蝕んでいきます。その中で、一匹の蛾が息絶えてしまいます。
蛍光を発して
夜の都の空をかける
風に指がちぎれ 鼻がとびさる

虹のように 蛍光が
夜の都の空に散る
風に首がもげ 脚がちぎれる

風にからだが溶けてしまう

蛾が一匹
死んでしまった

底本:「竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻」藤原書店
   2001(平成13)年11月30日初版第1刷発行
   2002(平成14)年8月30日初版第5刷発行
入力:坂本真一
校正:雪森
2014年11月14日作成
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