あらすじ
男は、女への復讐を誓い、菊一文字の短刀を手に再び彼女の元へと向かいます。彼女の不実を許すことはできない、そう心に決めた男は、激昂し、刃を振るうのです。男の怒りは、女に対する憎しみと、自身の裏切られた感情が入り混じり、凄まじい勢いで渦巻いています。男の復讐の物語は、衝撃的な結末へと突き進んでいくのでしょうか。おれは みぶるいした
おれは菊一文字の短刀を買って
ふたたび その女のところへきた
さァ 死ね
さァ 死ね
お前のような不実な奴を生かしておくことは おれの神経がゆるさん
女は逃げようとした まて
死ねなけゃ おれが殺して――
ひとの真実をうらぎるやつは
それよりも おれに大恥をかかしたやつは ココ殺してやる
きった ついた
血が吹いた
こん畜生!
おれは ふたたび みぶるいした
了
底本:「竹内浩三全作品集 日本が見えない 全1巻」藤原書店
2001(平成13)年11月30日初版第1刷発行
2002(平成14)年8月30日初版第5刷発行
入力:坂本真一
校正:雪森
2014年10月13日作成
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