あらすじ
夜空に輝く星が、静かな湖へ降り立ち、しばらくの間、物思いにふけります。湖面に映る星は、やがて水中に沈んでいきます。星にも、私たちと同じように、様々な思いがあるのでしょうか。星が語る、静かで不思議な物語が、読者を不思議な世界へと誘います。
星が一つ
森林の中の
忘れられた静かな湖水へ降りて来て
暫く思案にくれていた
(それを知っていたものは誰もいない天空にいる星達さえも存じなかった)
星にも厭世があるのかしら?
星は湖水へ沈んで行った
了

底本:「今野大力作品集」新日本出版社
   1995(平成7)年6月30日初版
初出:「円筒帽二号」
   1927(昭和2)年3月刊
※初出時の表題は「ある土の歴史に就いて」です。
入力:坂本真一
校正:雪森
2015年1月6日作成
2015年9月12日修正
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