あらすじ
冷たく硬い五指で、頬を打たれたいと願う「僕」。落葉が降りしきる中で、その願いは叶うのでしょうか。悲しげなシルクハットと、素裸の「僕」の対比が、切ないほどの孤独を描きます。
あなたの白い手
冷くならんだ五指の甲でこの頬が打たれたい
落葉に敲かれるシルクハツトは悲しげである
凛乎と美しい反りで悲しげである
一座の花形 美少女の平手に敲かれる道化役ピエロの頬より悲しげである
キヤフエの紳士 白皮の手套に敲かれる酔漢よつはらひの頬より悲しげである
ねがひは降りしきる落葉
素裸に立つ僕のからだは悲しげである

底本:「沖縄文学全集 第1巻 詩」国書刊行会
   1991(平成3)年6月6日第1刷
入力:坂本真一
校正:良本典代
2016年9月9日作成
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