あらすじ
「さびし」は、孤独と愛、そして人間の心の奥底にある切ない思いを、力強い言葉で表現した作品です。作者は、母や友人の愛情に包まれながらも、満たされない心の空白を感じています。深い寂寥感と愛への切望が、鮮烈なイメージと共に読者の心に響き渡ります。
吾は思ふ 淋しさを
吾は思ふ 愛の淋しきを

吾は思ふなり 母の愛を
吾は思ふなり 友の愛を
ああ いかなるえにしあればぞ
母、吾を生み
いかなるえにしあればぞ
君又吾と知り 今吾が為に
かくも真心もて看護みとりの氷嚢など取り返へゐるぞ

吾は思ふなり 愛の淋しきを
吾は思ふなり 大空の寂寥を
ああ 淋し淋し
いかなればぞ 母、吾を愛し
いかなればぞ 友、吾を愛す

底本:「沖縄文学全集 第1巻 詩」国書刊行会
   1991(平成3)年6月6日第1刷
入力:坂本真一
校正:フクポー
2018年2月25日作成
青空文庫作成ファイル:
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