あらすじ
雪と血と煙草が渦巻く、熱狂と悲壮感に満ちた物語です。ラッパの音と雪が舞う中、黒い群集が進む姿が目に浮かびます。彼らは、涙と汗、そして血を流しながら、力強く前に突き進んでいきます。闇の中、雪が降りしきる広場を舞台に、彼らの熱い戦いが繰り広げられます。革命の炎が燃え盛る、緊迫感あふれる物語です。
風だ!
 ラ、ラ、ラ
あられ!
雪と涙と汗!
 ツラ、ラ、ラ
あらしだ!

ラ、ラ、ラ
俺!
 俺は苦しい
君!
君苦しい
われら!
 われらは楽しい!
皆だ!
吹雪の中を進む
 黒い黒い群集

涙と汗の中に
カッチリとつなげ!
われらの善と悪
われらのパンと剣それらをつなげ!
 ラ、ラ、ラ
ああ眼もかすむ雪あられ
額には汗と血の旗!

川、野原、町――広場
広場へ進軍せよ
叩け鉄!
われらの血と肉の
バリカードに吹きよせる
 ツラ、ラ、ラ
闇と
闇の中の雪だ!

 ラ、ラ、ラ
とまれ、川岸!
煙草をふかせ!
この血を照す
煙草の赤い火の光!
血で
血を洗え!
越えろ!
 ラ、ラ、ラ
バリカードを越えろ!
笛だ!
革命だ!
 ツラ、ラ、ラ

雪の夜の底の市街戦
兵士等!
白い歯で煙草を噛め!
鉄を握れ!
 ラ、ラ、ラ
それ!
革命だ!
笛だ!
 ラ、ラ
口笛だ!
雪と血と煙草!

ラ、ラ、ラ!
ツラ、ラ!
笛だ!
革命だ!
(『文芸戦線』一九二六年九月号に発表)

底本:「日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)」新日本出版社
   1987(昭和62)年5月25日初版
初出:「文芸戦線」
   1926(大正15)年9月号
入力:坂本真一
校正:フクポー
2017年11月24日作成
青空文庫作成ファイル:
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