あらすじ
友人に別れを告げ、旅に出る詩人の心情が切々と歌われています。夜明け前の静寂の中で、友人の安眠を願いながら、詩人は新たな旅路へと向かうのです。汽車の寝台から眺める東雲の景色は、彼の心の奥底にある複雑な感情を映し出すかのようです。
友よ 安らかに眠れ。
夜はほのじろく明けんとす
僕はここに去り
また新しい汽車に乘つて行かうよ
僕の孤獨なふるい故郷へ。
東雲しののめちかい汽車の寢臺で
友よ 安らかに眠れ。

底本:「萩原朔太郎全集 第三卷」筑摩書房
   1977(昭和52)年5月30日初版第1刷発行
   1986(昭和62)年12月10日補訂版第1刷発行
入力:kompass
校正:小林繁雄
2011年6月25日作成
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