あらすじ
孤独と苦悩に満ちた「私」は、自分自身と向き合いながら、人生の道をさまようように進んでいきます。愛と死、そして信仰、様々な感情が入り混じり、時には希望、時には絶望を感じながら、行く手を阻む様々な障害を乗り越えようとする姿が描かれています。
我れのゆく路、
菊を捧げてあゆむ路、
いつしん供養、
にくしんに血をしたたらすの路、
肉さかな、きやべつの路、
邪淫の路、
電車軌道のみちもせに、
犬、畜生をして純銀たらしむる、
疾患せんちめんたる夕ぐれの路、
ああ、素つぱだかの聖者の路。
――十月作――

底本:「萩原朔太郎全集 第三卷」筑摩書房
   1977(昭和52)年5月30日初版第1刷発行
   1986(昭和62)年12月10日補訂版第1刷発行
入力:kompass
校正:小林繁雄
2011年6月25日作成
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