あらすじ
夕暮れ時、からたちの垣根の向こうから聞こえるのは、女の優しい声と、夕飯のネギの香り。灯りがともされる時、からたちの垣根を通り過ぎる寂しさは、何とも言えない哀愁を漂わせるのです。女のはしやぐ聲のする
夕餉の葱のにほひする
灯ともしごろ
からたちの垣根を過ぐる侘しさよ。
了
底本:「萩原朔太郎全集 第三卷」筑摩書房
1977(昭和52)年5月30日初版第1刷発行
1986(昭和62)年12月10日補訂版第1刷発行
入力:kompass
校正:小林繁雄
2011年6月25日作成
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