あらすじ
「千鳥あし」というタイトルが示すように、この作品は、かわいらしい千鳥の足取りを思わせる軽やかなリズムと、何とも言い難い切なさ、そしてユーモラスな描写が特徴です。
作者の独特な言葉遣いと、現実と幻想が入り混じる世界観が、読者を不思議な魅力の世界へと誘います。
一見、何気ない日常の出来事のように思えるのですが、そこに隠された深い意味やメッセージを読み取ることができるでしょう。
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千鳥あし
やつこらさと來て見れば
にくい伯母御にしめ出され
泣くに泣かれずちんちろり
柳の下でひとくさり

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隣きんじよのお根ん性に
打たれ抓められくすぐられ
じつと涙をかみしめる
青い毛糸の指ざはり

底本:「萩原朔太郎全集 第三卷」筑摩書房
   1977(昭和52)年5月30日初版第1刷発行
   1986(昭和62)年12月10日補訂版第1刷発行
※〔〕付きの副題は、作品の冒頭をとって、ファイル作成時に加えたものです。
入力:kompass
校正:小林繁雄
2011年6月25日作成
青空文庫作成ファイル:
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