あらすじ
坂本龍馬は、渡辺弥久馬へ、急報が届いたことを手紙で知らせます。近いうちに大きな変動が起こる可能性があり、薩摩と長州の兵が上京するとの情報も伝えています。龍馬は下関に滞在中、薩摩の使者と会っており、土佐の現状について尋ねています。 渡辺先生 左右
一筆啓上仕候。
然ニ此度云々の念在レ之、手銃一千挺芸州蒸汽船に積込候て、浦戸に相廻申候。参がけ下ノ関に立より申候所、京師の急報在レ之候所、中々さしせまり候勢、一変動在レ之候も、今月末より来月初のよふ相聞へ申候。二十六日頃は薩州の兵は二大隊上京、其節長州人数も上坂(是も三大隊斗かとも被レ存候。)との約定相成申候。小弟下ノ関居の日、薩大久保一蔵長ニ使者ニ来り、同国の蒸汽船を以て本国に帰り申候。御国の勢はいかに御座候や。又後藤参政はいかゞに候や。(京師の周旋くち下関にてうけたまわり実に苦心に御座候。)乾氏はいかゞに候や。早々拝顔の上、万情申述度、一刻を争て奉二急報一候。謹言。
了
底本:「龍馬の手紙」宮地佐一郎、講談社学術文庫、講談社
2003(平成15)年12月10日第1刷発行
2008(平成20)年9月19日第7刷発行
※底本本文の末尾に、(桑名素男旧蔵)とあります。
※丸括弧付きの語句は、底本編集時に付け加えられたものです。
入力:Yanajin33
校正:Hanren
2010年10月9日作成
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