あらすじ
太陽が沈み、夜が明け、昼がくる。その中で、日常の様々なものが、詩人の目を通して、奇妙で幻想的な姿に変容していきます。ダダイズム的な手法を用いて、日常の言葉や概念を捻じ曲げ、新しい世界を創造する、奇想天外な詩です。ウハバミはウロコ
太陽が落ちて
太陽の世界が始つた[#「始つた」は底本では「始まつた」]
テツポーは戸袋
ヒヨータンはキンチヤク
太陽が上つて
夜の世界が始つた
オハグロは妖怪
下痢はトブクロ
レイメイと日暮が直径を描いて
ダダの世界が始つた
(それを釈迦が眺めて
それをキリストが感心する)
了
底本:「中原中也詩集」角川文庫、角川書店
1968(昭和43)年12月10日改版初版発行
1973(昭和48)年8月30日改版13版発行
※誤植を疑った箇所を、「文學界 第五卷第十號」1938(昭和13)年10月1日発行の表記にそって、あらためました。
入力:ゆうき
校正:きりんの手紙
2019年8月30日作成
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