あらすじ
深い闇に包まれた海が、黒い旗のように、黒い布を振るように、力強く鳴り響いています。晩のように、墨のように黒く染まった海は、静けさの中に力強い生命を感じさせます。
海(うみ)
海(うみ)
黒(くろ)い
黒(くろ)い旗(はた)のように
黒(くろ)い

海(うみ)
海(うみ)
海(うみ)が鳴(うな)る
黒(くろ)い旗(はた)振(ふ)るように
黒(くろ)いふろしき振(ふ)るように
海(うみ)が鳴(な)る

海(うみ)
海(うみ)
黒(くろ)い
晩(ばん)のように黒(くろ)い
墨(すみ)のように黒(くろ)い
了

底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社
   1977(昭和52)年1月10日第1刷
   1981(昭和56)年1月6日第7刷
初出:「金の鳥」
   1922(大正11)年11月
※表題は底本では、「海(うみ)」となっています。
入力:ぷろぼの青空工作員チーム入力班
校正:江村秀之
2013年11月23日作成
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