あらすじ
風ふき鳥は、荒れ狂う海と山を背景に、どこかに飛んでいきます。人々から嫌われても、鳴き続け、飛び続ける鳥の姿は、哀愁を漂わせる一方で、力強さを感じさせます。鳥は黒い衣を着て、金の帯を締めて、新しい世界へと向かうのです。飛んでどこへゆく
海は暴れているぞ。
なんで鳴く
かあかあ
山も暴れているぞ。
あんなに高く
あんなに低く
後になり、先になり。
みんなから、きらわれて
鳴き鳴き
飛んでゆく。
黒い衣を着かえて
こい。
金の帯をしめて
こい。
今度の世には
王さまにしてやるぞ。
了
底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社
1977(昭和52)年1月10日第1刷
1981(昭和56)年1月6日第7刷
初出:「おとぎの世界」
1919(大正8)年11月
※表題は底本では、「風(かぜ)ふき鳥(どり)」となっています。
※初出時の表題は、「風ふき烏」です。
入力:ぷろぼの青空工作員チーム入力班
校正:江村秀之
2013年11月5日作成
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