あらすじ
遠い国で暮らす母と父を恋しく思う、小さな坊やのために、語り部がやさしい子守唄を歌います。月の光や川のせせらぎを見つめる坊やの心は、故郷への切ない思いで満たされ、語り部もまた、坊やの涙に心を痛めます。静かに眠りにつく坊やの姿を見つめながら、語り部は静かに歌い続けます。
坊(ぼう)やはいい子(こ)だ、ねんねしな。
泣(な)くないい子(こ)だ、ねんねしな。
月(つき)の光(ひかり)をながむれば、
母(かあ)さん、父(とう)さん恋(こい)しいよ。
水(みず)の流(なが)れをながむれば、
母(かあ)さん、父(とう)さん恋(こい)しいよ。
お守(もり)のお里(さと)は遠(とお)い国(くに)。
泣(な)くと、わたしも泣(な)きたいわ。
坊(ぼう)やはいい子(こ)だ、ねんねしな。
泣(な)くないい子(こ)だ、ねんねしな。
了

底本:「定本小川未明童話全集 3」講談社
   1977(昭和52)年1月10日第1刷
   1981(昭和56)年1月6日第7刷
初出:「少年文庫」
   1906(明治39)年11月
※表題は底本では、「子(こ)もりうた」となっています。
※初出時作品名は、「子守唄」です。
入力:ぷろぼの青空工作員チーム入力班
校正:江村秀之
2013年11月5日作成
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