あらすじ
著者は、長年、支那の随筆小説を読み耽り、怪談に筆を執るようになりました。すでに「怪談」という小冊子を出版していますが、満足のいくものではありませんでした。そこで、過去の作品や未発表作品をまとめ、新たな怪談集を編纂することにしたのです。本書には、創作、半創作、伝説、筋書など様々な物語が収録されています。中には、土佐佐川町川田信義氏から提供された伝説も含まれています。著者は、同氏への感謝を込めて、本書を世に送り出しました。編中の物語は、創作、半創作、伝説、筋書などで、大正の雨月とするには、まだまだ段階の多いのを恥ずる次第である。が、そして、この冊子の中で、土佐に関する伝説の多くは、土佐佐川町川田信義君の蒐集していた物である。私はこの冊子の刊行に際して、その材料を提供してくれた同君に感謝の意を表するのである。
了
底本:「伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典」学研M文庫、学習研究社
2003(平成15)年10月22日初版発行
初出:「黒影集」新生社
1921(大正10)年
入力:川山隆
校正:門田裕志
2009年8月12日作成
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