あらすじ
奇妙な死に方が次々と起こる中、三人の少年は次第に不安に駆られていきます。彼らは散歩に出かけますが、道に迷い、不安は募るばかりです。そんな時、彼らの前に奇妙な光に包まれた場所が現れます。そこには、彼らを安らげる場所があるのでしょうか。三人は巫山戯ながら的のない散歩を続けてゐたが、とうとう道に迷って何処へ出るのやら見当がつかなくなった。すると何時の間にか空の半分が妙に明るく、半分が暗澹とした、秋の不思議な光線の配合があった。さむざむと霧ふアスファルトのむかふに、明るい賑やかな一角がぽつんと盛り上ってゐて、ともかく、そこには憩へる場所がありさうだった。
了
底本:「普及版 原民喜全集第一巻」芳賀書店
1966(昭和41)年2月15日初版発行
入力:蒋龍
校正:伊藤時也
2013年1月24日作成
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