あらすじ
坂口安吾は、女性読者に向けて、家庭婦人が抱える閉塞感を打ち破る一石を投じます。世俗的な道徳観にとらわれず、男女間の禁断の愛や欲望に正面から向き合うことを提唱し、新しい価値観を問いかけます。二人の関係がもたらす危険な魅力、そしてその中に潜む真実を見つめることで、女性としての生き方を再考する機会を与えてくれるでしょう。
危険な関係(創元社からでる由)ラクロ著
マノンレスコオ(春陽堂文庫)プレボオ著
一、娼婦とか妖婦といはれる女達の徳性に就て、家庭婦人に読み、考へていたゞきたいのです。女が、家に働く虫であり、子供を育てる虫である限り、男にも女にも、家庭の意味はありません。男女二人の間の悪徳は美徳であることをあなた方も知らない筈はないでせう。意欲は健康なものですよ。あなた方の生活が意欲的であるやうに。

底本:「坂口安吾全集 15」筑摩書房
   1999(平成11)年10月20日初版第1刷発行
底本の親本:「婦人文庫 第二巻第三号」鎌倉文庫
   1947(昭和22)年3月1日発行
初出:「婦人文庫 第二巻第三号」鎌倉文庫
   1947(昭和22)年3月1日発行
入力:tatsuki
校正:noriko saito
2009年8月23日作成
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