あらすじ
「僕はルパンであってもホームズであっても、どうもあれ以上には生き方がありません」。そう呟くのは、探偵趣味に没頭する一人の男です。彼は、自分自身の平凡な日常と、憧れの探偵像とのギャップに苦悩しています。しかし、その一方で、彼は探偵小説の世界に没頭し、そこに現実逃避を求めようともします。彼の複雑な心情は、読者にも深い共感を呼ぶでしょう。
一、僕がルパンであったら……
二、僕がホームズであったら……

 僕がルパンであってもホームズであっても、どうもあれ以上には生き方がありません。
(『探偵趣味』第三年第一号、一九二七年一月)

底本:「平林初之輔探偵小説選〔論創ミステリ叢書2〕」論創社
   2003(平成15)年11月10日初版第1刷発行
初出:「探偵趣味 第三年第一号」
   1927(昭和2)年1月号
入力:川山隆
校正:門田裕志
2010年10月28日作成
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