あらすじ
雑誌「青空」の編集後記に、作家である梶井基次郎が自身の思いを綴っています。掲載作品の紹介や編集作業の裏側ではなく、意外なことに、第三種郵便物に加入した手続きに行った話と、読者への期待を込めて書かれた言葉が印象的な文章です。彼の率直で飾り気のない言葉は、飾らない本音を感じさせ、読者の心を惹きつけます。
 忽那が三人寄せ書きの後記を書かうと云つて、よしとは云つたもののこれと云つて書く程のことも見付からない。然し一つ、この度第三種郵便物に加入することにしたので、その手續きに出掛けた、そのことだけは書いておき度い。積極的な用事もなく、居殘つてゐるのだが、内心では早く歸つていゝ作をして驚かしてやり度く思つてゐる。それだけ。

底本:「梶井基次郎全集 第一卷」筑摩書房
   1999(平成11)年11月10日初版第1刷発行
初出:「青空」
   1926(大正15)年4月号
入力:土屋隆
校正:高柳典子
2005年5月5日作成
青空文庫作成ファイル:
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